中小企業の税務調査1日の流れ!

税務調査 中小企業

 

まだ一度も税務調査に入られたことがない中小企業の社長さんにとって、税務調査って不安ですよね?

 

でも、ここでは中小企業の税務調査の流を全てといっていいほど、詳しく紹介しているので、一通り読むことで安心できると思います。

 

また、この流れを知ることで裏技も考えつくことがあるかもしれませんよ?

中小企業の税務調査は2通り

まず税務調査には2通りあります。
任意調査と強制調査です。

 

税務調査の多くが任意調査ですが、通称「マルサ」という国税局査察部による「強制調査」が入ることもあります。

 

任意調査は、事前に調査に訪れる日の連絡が入りますが、「強制調査」は突然、会社だけでなく社長の自宅や工場などにも同時に調査が入ります。

 

「強制調査」は、裁判所の捜査令状を取っているので調査を拒否することはできません。

 

「強制調査」が入るということは、悪質で巨額な脱税の疑いがかけられているということですが、噂(タレコミ)だけで立ち入り調査が入ることもあります。

 

何も、悪いことをしていなければ真摯に対応すれば、相手もプロです。

 

真面目に経理をしていることをわかってもらえるはずです。

 

ここでは「強制調査」ではなく、「任意調査」について説明します。

中小企業の税務調査「任意調査」1日の流れ

税務調査 中小企業

事前に調査日が税務署から連絡が入ります。

 

ある程度、日程を調整することができるので、調査日が決まったら必ず税理士に立ち会ってもらうようにしましょう。

 

調査は2日間かかります。

税務調査 初日

10:00〜12:00

初日の午前中は、社長に会社の概要について質問されます。

 

中小企業の社長は忙しいので、この午前中だけ税務署員の相手をすれば、それ以降は同席する必要はありません。

午前中に質問される主な内容

  • 業界の状況
  • 会社の組織、従業員数
  • 売上について営業から受注、納品、入金までの流れ
  • 売上を計上するタイミング
  • 社長の趣味
  • 会社を設立する前の経歴 などなど

ここで注意してほしいのが、社長の趣味の費用が経費に計上されていないか?

 

売上は請求書を発行したときではなく、「商品を引き渡したとき」や「サービスを提供したとき」が売上計上になるということを確認しておくことです。

 

場合によっては、売上のごまかし、不正経理と取られてしまいます。

12:00〜13:00

税務署の調査官は食事を用意しても食べることはありません。
必ず外に食べに行きます。

13:00〜16:00

あらかじめ、用意しておいた資料への調査が始まります。

 

資料は事前に、調査官から用意する資料の指示があります。

 

調査中にも、追加の資料が要求されることがありますが、税理士あるいは社員が提出できればいいですが、

 

社長しかわからない資料があれば、翌日までに用意しておくことになります。

16:00〜16:30

16時頃には調査は一旦終了になります。

 

調査で問題となった箇所や、翌日に用意してもらいたい資料の打ち合わせをして調査官は税務署に戻ります。

税務調査 2日目

10:00〜12:00

資料調査

12:00〜13:00

昼食

13:00〜16:00

資料調査

16:00〜〜16:30

2日間の調査内容について概要の報告があります。

 

問題があれば、その場で説明があることもありますが、その場では詳しい説明はありません。

 

調査の間、調査官は怪しいと思ったところをドンドンコピーを取っているので、資料を持ち帰り、精査したのち上司に報告し「否認事項」が決定します。

 

会社でコピーを取ることができない場合は、調査官が資料を借りていくこともあります。

税務調査 結果

調査日から1週間〜1ヶ月後ぐらいに税務署から「否認事項」と「追徴税額」の連絡が入ります。

 

「否認事項」と「追徴税額」に意義がなければ、「修正申告書」を作成し、税務署に提出し、追徴税額を納付すれ税務調査終了です。

 

2日間の調査結果で、税務署の「否認事項」がなく、申告内容が「是認」ならば修正申告書を提出する必要はありません。

 

追徴税額が高額で支払うことが出来ない時は、相談すれば分割にしてくれます。

 

しかし、とても高率な延滞税がかかります。
利息:年利14.6%。(修正申告書を提出した日から2ヶ月は約4%)

税務調査で調査官が見るポイント

税務調査 中小企業

  • 売上計上のズレ、漏れ
  • 接待交際費の中に、個人の経費が入っていないか
  • 在庫計上は正確か
  • 人件費、外注費に架空がないか
  • 関連会社との取引きは適正か
  • 役員退職金は適正か
  • 前年と比べて大きく増えた固定費
  • 車両や社屋など大きな金額が動いた買い物  などなど

経費のごまかし

接待交際費

よくありがちなのが、家族旅行や、プライベートの食事、個人の買い物などを交際費に含ませる脱税行為です。

 

どこの会社でもよく目にするので、上手く隠したと思っても、バレると思っておいた方がいいでしょう。

在庫

在庫を過小に申告する会社も多いですが、調査官もよくわかっているので、かなり詳しく調べてきます。

 

抜粋した商品の仕入れから販売までの流れを一つづつ見ていきます。

 

そこで、不正が発覚したら全在庫商品を対象に調べられることもあります。

 

社長のパソコンの中に、裏帳簿で正しい在庫表が発見されたらアウトです。

売上

売上の漏れも、飲食店や小売店などは調査官が事前にお店で飲食したリ、購入したりしてその時のレシートを保管しています。

 

その売り上げが、きちんと計上されているか確認します。

 

売上をごまかしたお金を個人の通帳に入金する人が多いですが、社長の個人の通帳も確認するので、おかしい入金はすぐにばれてしまいます。

 

銀行も税務署が照会をすれば、社長の了解を得なくても通帳を開示するので、丸わかりですよ。

人件費

架空の人件費は、タイムカード、履歴書、銀行振込明細書、社会保険などで調べます。

 

アルバイトを多く使う会社ほど、詳しく調べられます。

外注費

外注費もおかしいと思ったら、「反面調査」で外注先まで出向いて調べます。

 

外注先は、先方からすると売上になるので、本当の金額より大きくして税金を余分に支払うことはしないので、外注費を水増ししていても、かなりの確率で露見します。

 

「反面調査」で注意しなくてはいけないのが、仕入れ先だけでなく、得意先にも調査が入ることがあることです。

 

何もなくても、「何か悪いことでもしているのではないか?」と疑われることになって、取引に影響が出ることも考えられます。

 

できることなら避けたいのが「反面調査」です。

 

税務署の調査官は、税務調査に入る前に、会社の3年間の決算書を横並びにしてチェックしているので、大きく増えた経費があると「何かあるな。」と思うので注意してください。

税務署員に注文をする

横柄な税務署員に抗議

税務署の調査官の中には、かなり横柄な態度の人もいます。

 

偉そうな態度を取ったり、高圧的な態度を取っている場合は、抗議しましょう。

 

それでも、態度がよくならなかったら調査官の勤務する税務署の「統括官」に電話を入れます。

 

「統括官」は調査官の上司にあたり署内では課長と呼ばれています。

 

税務署員は「納税者との折衝能力」が評価項目にあるので、上司に連絡をするとかなり効果があるはずです。

 

実際に連絡をしなくても、「態度を改めてもらえなければ電話しますよ。」と言うだけで態度は改められると思います。

 

税務署員だからといって、こちらが低姿勢に出る必要はありません。

会社にスペースがない

会社の事務所やお店などに、調査官が調査するスペースを確保できない時は、顧問税理士の事務所や税務署の中に移動してもらうことができます。

 

ただ、必ず会社あるいはお店は見に来るので1日目の午前中は社長から概要を聞いて、午後から移動するというケースになります。