税理士の探し方:経営パートナーになりえる人材が見つかります。
ここでは、本当の経営パートナーとなりえる税理士の探し方をお話しします。
税理士は、商売をしている方にとっては、とても大事な存在で共同パートナーと言っても過言ではないほど、密接な関係を構築しています。
と言っても、税理士と心を打ち明けて何でも相談できたり、経営アドバイスを貰ったりしているのは、ごく一部と言えるでしょう。
というのも、多くの税理士が数字を管理することはできても、経営をアドバイスする勉強をしていないからです。
■税理士試験科目
会計学に属する科目(簿記論及び財務諸表論)の2科目
税法に属する科目(所得税法、法人税法、相続税法、消費税法又は酒税法、国税徴収法、住民税又は事業税、固定資産税)のうち選択3科目
(所得税法又は法人税法のいずれか1科目は必ず選択しなければなりません。)
ご覧のように税理士の試験科目には経営アドバイスができる試験科目はありません。
経営コンサルトになるために必ず取らなければならない資格はありませんが、経営アドバイスができるようになるには、経験を積み、せめて中小企業診断士の資格を取りながら勉強するしかないのです。
現実問題として、税理士と中小企業診断士の両方の資格を持っている税理士は少ないです。
つまりは、ほとんどの税理士に経営相談を求めても無理なのです。
しかし、一般の人は経理がわかるんだから経営アドバイスもできるんだろうと思ってしまいます。
少し、言いすぎかもしれませんが、税理士の勉強しかしてこなかった税理士が経営相談、経営アドバイスしますというのは詐欺に近いのです。
また、節税相談、アドバイスで、しっかりした節税をアドバイスしても、もし税務署で否認されたら税理士の信用が傷つき、信頼を失うことから、
無難な経費の支出(無駄遣い?利益の食いつぶし)や、保険の一括支払い(満期返戻金を受け取る時には、しっかりと税金を取られます)でお茶を濁す程度なんです。
では、本当に経営パートナーになりうる税理士を探すとしたらどうしたらいいのかということですが、そんな税理士を探すには4つの方法があります。
それを一つ一つ説明して行きますね。
税理士の探し方4つの方法
税理士の探し方:その1
まず、最初に結論を話しますが、一番確実で時間もかからない税理士を探す方法は、税理士紹介サービスで探すことです。
近年、税理士を紹介するサービスは増えてきました。
ネット上で、「税理士紹介」と検索すればズラッとでてきます。
とりあえず、上から順番に登録して税理士を紹介してもらえばいいでしょう。
でも、税理士紹介サイトでは何人でも紹介してもらえるので、まずは一つで十分だと思います。
ただ、税理士紹介サイトにもレベルというものがあって、質の高い税理士が登録している税理士紹介サイトと、質が低い税理士が多く登録している税理士サイトがあります。
その違いは、ホームページ、メール・電話での対応、紹介してもらう税理士と面談することでだいたい判断がつきます。
あまり、よくないと判断したら他の税理士紹介サイトに変わった方がいいでしょう。
税理士は紹介手数料を取られますが、利用者は無料で利用することができます。
面談して納得できなければ、何人でも紹介してもらえるので、あなたが納得できる税理士が見つかるまで紹介してもらえばいいのです。
簡単でしょ!そして確実で時間も短縮できます。
注意したいのは、税理士を決めた時には契約書をきちんとかわすことです。
税理士が顧問契約結びたいがために、費用とかサービス面で良い条件を提示しても真に受けないことです。
契約してから手を抜く税理士もいます。
ですので、契約する時には細かい約束事まで細かく記載しておく必要があります。
また、1年更新ではなく最初はお互いのお見合い期間を設けておくといいでしょう。
例えば、毎月会社に訪問して経営アドバイスをしてくれるといっていたのに、来てくれない、回数が少ないとかの場合、スグに契約解除ができるようにしておくためです。
これをしておかないとズルズルと1年が経過してしまう事もあります。
もう、詐欺にあった気持ちですよね。
お互い、後で気まずくならないためにも契約書は大事です。
税理士の探し方:その2
次におすすめする税理士を探す方法は自分で、インターネットを検索して探す方法です。
インターネットで「地域名 税理士」と入力すれば地域の税理士がズラッとでてきます。
そこで、一つ一つホームページを見て、税理士の情報、料金形態などを収集、確認します。
全ての税理士が登録している「日本税理士会連合会」で調べることもできます。
- 名前・所在地で検索
- 条件を指定して検索
- 地域・所属会から検索
*「日本税理士会連合会」税理士情報検索
https://www.zeirishikensaku.jp/sch/zs_sch0.asp
これはという税理士が見つかったら、電話、メールなどで連絡を取り面談をします。
ホームページは立派でも、会ってみたら期待外れだったということもありますが、
何人もの税理士と面談をすることで最適な税理士を見つけることができます。
ただ、心苦しいのは断りも自分でしなければいけないことです。
税理士紹介サイトなら、何人の税理士と面談しても断りの連絡は、税理士紹介サイトがしてきくれるので気が楽です。
税理士の探し方:その3
3番目のおすすめの税理士を探す方法は、知り合いの紹介です。
これは信頼がおけますが、なかなか身近に税理士を紹介してくれる人は少ないと思います。
経営者仲間、知人で、もしいたとしても紹介であるために、
交渉の段階で料金を安く抑えることができず予算オーバーになることもでてきます。
条件が合わない時に断りずらい事や、もし契約しても途中で解約する場合にしても紹介者には一言連絡する手間が面倒くさいです。
まず、情報が洩れるということはありませんが、知り合いに会社や個人情報を知られてしまうのではという心配が出てくることもあります。
税理士の探し方:その4
4番目におすすめの税理士を探す方法は、税理士会の税務相談で探す方法です。
各地域ごとに、税理士会が税務相談を開いています。
この時に、相談に出向いて気が合う税理士を探す方法です。
デメリットは、複数の税理士と面談することができないことと、
税理士を探している時期と税務相談会が合致しないケースがあることです。
税務相談は基本1回なので、一人の税理士と面談したら他の税理士とは面談することができません。
まとめ
ここまで4つの税理士を探す方法を紹介してきましたが、どうでしょうか?
一番おすすめの「税理士紹介サイト」のなかでも、これはというおすすめの税理士紹介サイトを紹介しますね。
税理士紹介サイトは、税理士からの紹介手数料が高額(年間顧問料の30%〜70%)なことから、100社以上が乱立しています。
中には、承諾もなく勝手に税理士事務所の名前をかたって掲載しているところもあるようです。
ほとんどの税理士紹介サイトが、登録税理士数や、紹介実績、運用歴などの記載がありませんが、きちんと公開している信頼できる税理士紹介サイト5社をまとめた表を作ってみました。
(サイト名をクリックすると公式サイトに移動します。)
サイト名 |
相談件数 |
紹介実績 |
税理士 |
運営期間 |
---|---|---|---|---|
税理士ドットコム |
記載なし | 13万1千件以上 | 5,700名以上 | 14年 |
税理士紹介センター | 13万件以上 | 記載なし | 3,500名以上 | 25年 |
ピッタリの税理士お探し隊 | 記載なし | 3万件以上 | 3,000名以上 | 21年 |
日本税理士紹介センター | 記載なし | 4万5千件以上 | 25,000名以上 | 記載なし |
税理士紹介相談所 | 1万6千件以上 | 記載なし | 1,000名以上 | 10年 |
この中で、一番のおすすめは社歴は中堅ですが、登録税理士数、紹介実績が最多の「税理士ドットコム」です。
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